全く雪も降らず、富山らしくない冬の日が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
インフルエンザや中国からの新型コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
さて、本日はこの作品をご紹介いたします。
中村清治 「赤い肩掛の婦人」 油彩4号
1935年、横浜生まれの洋画家。
東京芸大油画科卒業。 NHK番組「趣味百科(絵画への誘い)」に講師として出演。 全国各地で個展。 2011年逝去。
中村清治の作品の特徴は、オーソドックスでトラディショナルな作風でありながら、フォルムの単純化、明暗を微妙に使い分けたその色彩感覚に明快な色彩使いで描かれるマチエールはまさに写実的です。こちらは、女性の顔の表情がなんとも初々しく清々しく、女性の纏う赤い衣装と緑の椅子とは補色対比をなしていて、小品ではありますが、そう感じられない空間の間合いを覗かせた配慮が心憎く、素晴らしい作品です。
美術品類商 富山県公安委員会許可 第501150000770号